2017-11

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ULI号作成への道のり 最終章

最後にオーダーに際して、詰めの段階での留意点なんぞ書いてみます。

①フレームの完成間際

ショップから「もうすぐ塗装に回るそうですよ」と連絡をもらった。
ということは溶接も済み、ヤスリがけもでき、ビルダーとしての一区切りを終えて、塗装屋に回ると言うこと。
ケルビムの場合は大抵は大阪の上村塗装。
例の線引きの凄さでは定評ある塗装屋さんで、ケルビムレッドも私の「ブルーがかったパールホワイト」もここ。
で、私は「塗装に回る」という知らせを聞いて、真っ先にしたことは、ビルダーに「塗装前の写真を送ってください」とメールした。
もちろん「ご無理をお願いしますが・・」と謙った形でのお願い。
当然、ケルビムではこういうのは当たり前のことではないが、遠く離れたところで、塗装前にチェックを入れるためにはこれは是非お願いしたいところ。

この写真をもらうことで不備を見つけた。
トップチューブ上のブレーキワイヤー用のトンネルがついて無かったのである。
木馬店長に聞いてみると「私がキチンとお願いして無かったかも」と謙遜してくれたが、やはりついてなかった。
tosou_mae
ま、この後すぐに対応してもらえたようで、さほど時間はかからずに塗装に回ったようだ。

②塗装のチェック

私の場合は、大阪のショップからビルダーへオーダーしたので、大阪のショップにフレームが届いた時点で、一応の「納品」となる。
ここでは、ケルビムでチェックがされた後に当然送られてくるわけだが、ここでのチェックは必要。
塗装が注文どおりになっているか、その他思い通りに仕上がっているかをチェックして、不備があればクレームとなる。
私の場合では、ロゴが言ったとおりになってなかった。
メインの三角部分は問題なかったが、シートステーに指示して無かったロゴが付いていた。
これは見た感じで違和感がなったのでそのままでイイとしてもらった。
もはやこの時点でやり直しをしたく無いと言うのもあったし。
あとは、ネームをトップチューブ右側に付けてもらうようにしていたが、付いて無かった。
これはすぐにビルダーに言ってもらって、シールを作ってもらってショップへ送ってもらった。
私の場合はこれが非常に時間がかかり、結局1ヶ月強かかってしまった。

ビルダーと直接やり取りされている方は、より早い対応をしてもらえるのかもしれないが、とにかく自分がオーダーしたものの最後の完成の段階なので、チェックするのと、妥協無く思い通りのものに仕上げてもらってほしい。

③パーツ選択

私の場合は、早い段階で仕様を決めていたのだが、シートピラーとサドルが危うかった。
シートピラーは、デュラの既に廃版になったものだったので、ショップからあらゆる問屋さんに在庫を聞いてもらったが、どこにもなし。
そこで、私自身でネットで探しまくって、ようやく在庫のあるショップを見つけて事なきを得た。
アルミのオーソドックスのタイプがほとんどなくなって来ており、クロモリに渋いピラーを合わせたい人は要注意。
(NITTOとかアルテグラなんかであれば十分あります)
あとはサドル。
クロスバイクのときからスペシャライズドのボディジオメトリ信者の私は、早々と白のトゥーペと決めていたが、いざ注文してもらう段階では、スペシャライズドの代理店が変わったりして、これもほとんど在庫が無い状態だった。
幸いホワイト/ブルーのトゥーペ・チームなら在庫があるということで、こちらをチョイス。
今となってはカラーリングがフレームに合っており、これは怪我の功名的にいい買物となった。
※スペシャライズドは日本法人が立ち上がり、2008モデルもボチボチ入荷している様子。
 現地のサイトを見てみるとトゥーペも継続されており、買い替えも大丈夫のようだ。

その他では、頭で考えていたものが使えなかったケース。
これは、シフターのアジャスターをシルバー系のものでお願いしていたが、アジャスター位置をヘッドチューブに加工してもらったせいで、アジャスターが長いと、ブレーキアーチと干渉してしまって使えなくなった。
ここで、ショップで在庫していたグレーの短めのものを採用してもらい、干渉が解消された。
あとはブレーキやシフターのアウターワイヤー。
よりシルバー系のものが欲しくって、プレルーブのシルバーメッシュ系のを考えていたが、思いのほかこれが硬く、輪行なんかを考えると使い勝手が悪そうだったのと、シフターの摺動抵抗を考えるとデュラのものは一日の長がありイイですよ、という店長のススメもあって、こちらを採用。
せっかくデュラーのシフターを使ってるのだから、その恩恵を存分に味わおうとしてくれたので、デュラのアウターワイヤーを使うことになった。
そこまでこだわらなければ、ブルーや赤といったお気に入りのカラーのものを使ってもいいと思う。

あと、タイヤやバーテープといった消耗品は、とりあえず決めておいて、あとでいろんなものを試して、「コレだ!」というのがあれば続けて使えばいいと思う。


ということで、フレームやカラーリングの自転車そのものをあらわすようなところはトコトンこだわり、消耗品でリプレイスするものはその時とりあえず使いたいものを使っておけばOK。
変なところにこだわって、納車を遅らせたくないのならこの辺は良く考えておいたほうがいいと思う。
フレームが入ってくると言うのがわかるタイミングをみて、欲しいパーツが揃うかどうかを早めに見極めた方がいいと思います。

こうやってようやく納車の運びとなるが、こだわればこだわるほどに、その喜びもヒトシオとなる。
この感動を思い浮かべてパーツ選びを愉しんでください。
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ULI号作成への道のり ⑧

紆余曲折 その②の補足

最初にStickyについて雑誌の記事を見たとき、「ダウンチューブにトップチューブ材を使用・・」と書いてあった。
これも誤解がないように書いておくと、「トップチューブ材と同じ太さのパイプを使うが、バテッド位置はダウンチューブ専用に加工したもの」というのが正解。

ケルビムではさまざまなパイプが使われている。
通常のマスプロの吊るしのバイクであれば、フレームのサイズが変われば乗り味が変わってしまうところを、フレームの大きさが変わってもビルダーのイメージしている乗り味になるようにバテッド位置を変えてあると言う。
同じパイプの場合、フレームのサイズが小さい方がフレームの剛性が上がってしまうのはイメージしていただけると思う。
そのため、背の小さい人はなかなか自分に合ったフレームを見つけにくいのだが、小さい人のために考えられた専用のスケルトンもさることながら、それに見合ったパイプを設定するあたり、同じビルダーでもここまで凝った造りになっているのはケルビムならではだと思う。

ダウンチューブを変更した私のバイクのフレームの場合も、トップチューブとダウンチューブは同じ25.4mmのもの。
しかし、その長さは、トップが515mmで、ダウンチューブが630mmとなっている。このスケルトンを元にそれぞれのパイプの役割と、ビルダーのイメージに見合ったバテッド位置が決められているのである。
フレームの納期に時間がかかるのも、このバテッド位置をユーザーの乗り味に見合った形でオーダーするため、小ロットではオーダーしにくく、まとめてオーダーするために時間がかかると言うことをご理解いただきたい。
(プレーン管をつなげるだけならいくらでも早くできるのだが・・)
pipe


なお、パイプの種類、とくにケルビムの使っているカイセイ製のパイプについてはこちらのサイトのページに詳しく書かれている。
⇒詳細はこちら
私のフレームに使ってもらったケルビムとカイセイ社の共同開発パイプのNi-exは、カイセイオリジナルの8630材(ニッケルクロムモリブデン鋼)にイメージが近いのかもしれないが、よりバネ感を際立たせるために、更にマンガンやカーボンを加えて、より弾性を際立たせたものになっている。
ULIのオリジナルに試乗したが、これはこれで芯のある程よい剛性をかんじたのだが、Ni-exの場合は一漕ぎごとに「しなって」「力を貯めて」「解き放つ」という感じで伸びる気がする。
少し大げさかもしれないが、こういう感じがすると言うのを今野さんに伝えると、「そんな感じですよ」とおっしゃっていた。

とにかく、ただ出来合いのパイプを狙った寸法にカットして繋げるだけではなく、ケルビムのフレームは乗り手の期待する乗り味に仕上げるためにこれ程考え抜かれたものであると言うことを判ってもらって、オーダーし、その納期までの時間を判っていただきたい。

ULI号作成への道のり ⑦

紆余曲折 その②

ダウンチューブ。

10月のオーダーから3ヶ月ほど経ったある日、某有名サイトの以前のコンテンツで、ケルビムを訪れた時に「作り手は乗り手に合うように、乗り手の体形や使い方を考慮して工夫を続けている」みたいな話の中で、Stickyという細身でバネ感たっぷりのバイクの話になったそうな。
sticky

そうしたら、今野さんが「私のバイクにSticky要素を盛り込んであるんですよ」という。そして試乗してみたらULIクラシックスペシャルの芯のある乗り味と違い、カーボンのような軽やかさがあって驚いたそうだ。
その種明かしをしてもらうと、「ダウンチューブに細身のチューブを敢えて使ってる」ということだった。
uli_shinichi


これには正直ヤラレテしまった。
「カーボンのような軽やかさ?」「細身のパイプ??」
Stickyはサイクルスポーツなどでも紹介されていて、そのダウンチューブは通常の28.6mmのものではなく、トップチューブ材と同じ25.4mmのものが使われてることは判っていた。
おまけに木馬の試乗会でカーボンバイクの軽やかさも知っていた。
バイク自体の軽さと、その乗り味。
これが今頼んでいるバイクのパイプ1本替えることで実現するのか???と。

その日の夜、布団に入りながら迷いに迷った。
次の日、会社へ行く途中でも頭の中をグルグル回っていた。
しかし、これはもう聞くしかなかった。
会社に着くなり、木馬店長へメールした。
「まだ私のフレームのパイプの切り出しがされてないこと、そしてダウンチューブを細パイプにすることが商品的に成り立つレベルなのかどうか」ということを確認してもらって、その返事によってパイプを変更するかどうか決めることにした。

幸い木馬店長が関東に行く機会があって、そして今野さんと会うという。
そこで根掘り葉掘り聞いてもらうことになった。
私自身が求めてる乗り味は店長が理解してくれてたので、細パイプ仕様の乗り味と、それが私の乗り方(ツーリングやロングライド、ヒルクライムなど)にマッチするかということを。

結果は「ULI本来の狙いのしなやかさを際立たせたもので、パイプの採用は可能」ということになった。
パイプの切り出しもまだで、納期は遅れる可能性はあるが出来ますよ、ということだった。

この機会にいろいろ聞いてもらって再認識できた。
まず、ULI自体のコンセプトが「それほどレースに主眼をおいたバイクではなく、楽しく乗るためのバイク」と言うこと。勿論レースに使っても支障は無いが、よりレース志向に考えたのがクロスオーバルモデル
そして、ULI本来のコンセプトをもっと明確に打ち出し、しなやかさをより重視したのがダウンチューブ小径モデルという位置づけになるらしい。
ダンシングで「フニャ」っとしたり、あまり体重のある人やレースでガシガシ漕ぐような人にはオススメできないということだったが、マッタリ乗るには十分とのこと。

この辺り、店長を間に介して今野さんにいろいろ聞いてもらい、その微妙なニュアンスを聞き出すのに時間がかかりましたが、「あ、これはもう私の乗り方にピッタリ」と思い、約2週間経った2月初めに「細パイプ仕様」にしてもらうこととしました。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

誤解のないように書いておきますと、実際に乗ってみて、剛性がなく「フニャ」っとした感じというのは皆無です。
これは元々私がしなやかな乗り味を求めていたからかもしれません。
あと、体重は80kgを超えるぐらいだと少し物足りないレベルだそうです。
今野さん自身も「乗り手の体力に見合ったバイクに仕上げることが我々の仕事」とおっしゃってますし、「この仕様は自転車に大事なバネ感を非力な人でも容易に感じ取れる仕様」で「レース等に頻繁に出られて、ダッシュ力重視の方などには到底お勧めできるフレームではありません」ということなので、そういう方であってでもケルビムに乗りたいと思われる方は是非クロスオーバルモデルにするか、じっくりビルダーと相談してみてください。

幸い、店長の尽力のおかげで私は求めていた乗り味のバイクを手に入れることができました。
これについては私が直接今野さんと話をしていて、望んでいるバイクに行きつけたかどうか。
こういうときに相談できる人、我々の思いをうまく翻訳してくれる、相談できる人がいたと言うことは本当にありがたかったです。
今野さんも親身になって話を聞きだしてくれる方だと思っています。
オーダーされる際には、焦らずじっくりビルダーと話して仕様を煮詰めて行って下さい。

ULI号作成への道のり ⑥

オーダーしたものの、まだ納得の行ってないものがありました。

紆余曲折 その①

まずはフロントフォーク。

仕様詳細のところでも書いてますが、ULI号のデフォルトで着いてるカーボンフォーク(06/10月当時)が、TRIGONのエアロフォーク
これはいくらなんでもクロモリにはちょっと・・・、という感じがしていたので、ULI購入検討当初から、店長の「フォークは変更できますよ」という一言で早々と変更を決めていました。
で、一応オーダー時に採用を決めていたのがプロファイルのサイレンサーSL
公称295g!というのに目がくらんで、これも早くに候補としてあげたものでした。
しかし、いろいろ調べて行くと、
 なんと・その①:実際に重量測ってもらうと350gアリ。
 なんと・その②:一番幅の広いところで50mmもある。
ということが判明し、値段も高かったので一旦白紙としました。

その後、こだわったのは①に細さで②に軽さでしぼっていきました。
なかなか見つからなかった時にはイタ車のクロモリフォークでもいいかなんて思ったときもありました。
しかし、いろいろ探して候補としたのがインターマックスが取り扱っていたもので、1つはMIZUNOのMR20。
これは店長のULIクラシックでも使われていて、もし他にいいのが見当たらなかったらコレにしようと思ってました。店長のインプレでも問題ないってことだったので。
あとはKUOTAのフォーク。
そのものではないですけど、KUOTAのKSANOとかのがいいなぁって思ってました。
ksano

KUOTAで2種類あったものの太さとかをインターマックスにといあわせたり、mixiのKUOTAのコミュでKSANO使ったおられる方に「フォークの太さはいくらですか!」って直接メッセージ送ってみたり、なんか切羽詰った形で仕様を決定しようとしてました。
結局写真のような細身のものではなく、MIZUNOのMR20以上にビビっとくるものはありませんでした。

その後に参考にしたのがRAVANNELOのバイクで使われてたEASTONのSL90(カーブド)
これはRAVANNELOのクロモリのフレームとの関係のイメージが掴みやすく、サイクルスポーツの広告のところでも毎月のように掲載されていたので非常に参考になりました。
これは是非現物を見てみたいと思い、堺のショップで在庫があるのを聞いた上で確認しに行きました。
まず、持ってみた感じの軽さに驚きました。
自分のクロスバイクのサスフォークとしか比べようが無かったので、「これ重さあるの?」って思ってしまいました。一応公称340g。おそらくかなりの長さのコラムをカットするものとして、約300g!!と頭の中で「ムフフ」とほくそえんでしまいました。いろんな角度から長めてみると、三角断面が結構アクセントになって、ある角度からだと意外と細く見えました。これもこの堺のショップで事前に太さをメールで伺っており、42mmという太さで、その太さの範囲も広く無かったことから細く感じたのだと思います。
これはうたい文句としては「カーボンナノテクノロジー採用」で剛性と軽さのバランスが取れているということでした。
いよいよEASTON採用でココロは固まりました。
あとは、フォークのロゴの処理。
フレームと同じくパールホワイトにする予定だったので、ロゴをバフして塗装できるかどうかを確認してもらいました。
答えは「OK」。
「ナノテクノロジーの文字が消えてしまいますよ」言われたが、そんなのは眼中になし。とにかくフレームと同色での塗装しか頭にありませんでした。
これでようやく一件落着。正式に採用してもらう旨をショップの店長にお願いしました。

オーダー後1ヶ月ちょっと経った11月終わりのことでした。

ULI号作成への道のり ⑤

「ULI号作成への道のり③」のところでも書いたように、仕様としてはかなり煮詰まった状態でショップでいろいろ教えてもらっていたが、現実的に可能か不可能か、実際の走りを考えたときにどっちのパーツにすればいいか、みたいなことをオーダーまでに詰めて行ったのが9月から10月にかけて。
そんな時に「ケルビム」でググってみて見つけたのがこちらのブログ
今はお忙しいそうで更新されてませんが、過去のアーカイブを辿ってみると私のイメージしていた仕様がアチコチに散りばめられており、ヒジョーに参考にさせてもらいました。
charlieX

この間で仕様を詰めていったものを挙げてみると・・。
①フレームのオプション
 とにかく狙いはあくまで「ULIクラシックのメッキなし、ラグなし仕様」ということで、オリジナルのULIから手を加えて行くことに。
 一つはチェーンステーのベンド。オリジナルはストレートなのでコレを追加。「ゆるーいベンドで」と念押ししてもらった。
 次はヘッドチューブへの「C」マークの溶接。ヘッドバッジみたいにしたかったので、これも追加。昔はこれもオリジナルだったようだが。
 あとはアウター受けのトンネル(オプション)と、小物加工位置の確認で、シフトワイヤーのアウター受けをヘッドチューブにつけてワイヤリングを容易にしたかったのと、シートステーへのチェーンレストの加工。これらはケルビムでは標準仕様。あとボトルケージの台座加工位置も決定。ケルビムでのボトルケージ加工位置は低重心化のためかかなり低め。フロントディレーラーとの干渉が気になったので、シートチューブ側の台座を少し上にしてもらった。

②カラーリング
 当初から「パールホワイト」一辺倒だったが、ピンストライプの入れ方で迷っていた。フォークにも入れるべきか、シートステーの細いパイプにも入れるべきか、あまりやるとくどいし・・と。
 そんな時、クロモリ以外の白いバイクにも目が行くようになり、ペタッキ仕様のコルナゴとかも考えるようになった。
 で、実際にいくらかかるか聞いてみると、まずソリッドカラーからパール系にするだけで追加発生。更に2色塗り分けで追加。もちろんメッキも追加になるということで、「長く乗るなら単色」という雑誌の書き込みにすがりながらパールホワイトにすることに。
 ピンストライプもシンプルに前三角のみとした。

③クランクセット
 見た目重視でリアディレーラーのショートケージやノーマルクランクに憧れ始めていたこのころ、クロスバイクで800mほどの山に登った。
 ロードでのファイナルギアの39x27tを想定したギア比で登っていこうとしたのだが、10%ぐらいの勾配を越えた時点であやしくなってきた。足が全く動かない。ダンシングでもダメ。蛇行してもダメ。「あぁ、俺にはスタンダードギアは無理だな」とあきらめてクロスバイクのファイナルに近いギア比1ぐらいでクルクル回しながら「あ、俺のレベルはこれだ」とあきらめた瞬間があった。
 ショップの店長からは「トリプルよりはコンパクトの方が何かといいですよ」って聞いていたのでコンパクトクランク探しを始めた。
 「コンパクトの方がいい」っていうのはシフトレバー(STI)やQファクターのことを言ってくれたのだと思うが、今考えるとトリプルで30段使いきれるかと思うとコンパクトにしておいてよかったと思う。
 で、コンパクト探しだが、シマノの「カブトガニ」クランクは何とかしたいなと思っていた。
 77デュラとかだったら細身でよかったのだけどスタンダードしかないし、66アルテグラも考えたがやはりスタンダードギアはダメ。おまけにアルテだと50tも無かったし。
 「シマニョーロ」も考えた。06ケンタウルのクランクはショップで見せてもらっても「ナカナカ」な感じだった。シマノのSTIやディレーラーと組み合わせても大丈夫と聞いていたし、48tがあったので、ほぼコレで煮つまりかけていた。
 しかし一つ気になっていたのがカンパのパーツ(BB等)や工具が高かったので、できたらシマノで統一しておきたかった。
 そんな時、サイクルスポーツのバックナンバーを見ていて、シマノのR700のクランクに旧XTRの48tのギアを使っているものが掲載されていた。
 コレにはビビビときてしまった。
 ホローテック2の剛性に加えて私の身の丈にあったギア比が得られる。
 さらにチェーンリングの見た目もマズマズということでようやく仕様が固まった。

これらが決まった時点で、オーダー実行を検討。
だいたい納車までに4ヶ月ぐらいかかるとして、このまま貯金を続けて行ってなんとか目標まで貯められそう、ということでオーダー決行。
10月10日のことだった。
(このとき、実のところフトコロ具合を考えて妥協したパーツもありましたです)
 

ULI号作成への道のり ④

毎月コツコツ貯金をしながら、気を紛らわせるために交換用スプロケットなどのロード用のパーツ
を買ってみたりして、「ロードは買わない」という方向へは行かないように外堀を固めて行っており
ました。
最初は少しでも安く上げようとして「パーツ持込だと工賃おいくらぐらいですか」「ホイールセットは
バイク購入後こちらで手配しますので」等々、今から思えばかなり失礼なこと言ってたなと思うの
ですが、自分で組み立てるのでなければパーツ類も組んでもらうお店で手配してもらうのが筋かな
と思い、結局フレームの他、パーツ類、ホイールセット、タイヤ等々の基本的なところは回転木馬で
手配してもらうことにしました。
よって、その他の高圧用ポンプやホローテック用工具とかのロード用に必要なものを地道に買い
込んで行きました。

そんな中、オーダーまでまだまだ時間がありそうだったのですが、クロスバイクでお店の近くまで
行ったときに、その勢いで採寸してもらうことにしました。(ちなみに家からショップまで約50km
あります)
乗ってたバイクはこちらのクロスバイク
クロスバイク_マリーナシティ

バイクのスケルトンを書くと、
 ●C-T:480mm
 ●トップ:585mm(ホリゾンタル換算)
 ●BB下がり:70mm
 ●リア-センター:450mm
 ●ホイールベース:1082.6mm
 ●シート角:74°
 ●ヘッドアングル:71°
 ●フォークオフセット:50mm
で、あとの主要寸法は
 ◆サドル高さ:755mm
 ◆サドル先端~ハンドルバー:555mm
でした。
「●」印はサイトからの抜粋なので、実際に測ってもらったのは「◆」印とトップ長さだけでした。
あとは体の採寸で、股下長さ、腕の長さ、肘から指先まで、肩幅を測ってもらいました。
ここからだとサドル高さとクランク長さ(170mm)の関係、股下長さ、トップ長さが後々のフレーム
スケルトンの参考になってると思います。

こちらの寸法からケルビムへ出されたオーダーシートが↓こちら
オーダーシート

おぉぉ!何とシンプルな。
正直「これでケルビムにうまく伝わるのかな?」なんて思ってしまいました。(店長すいません)
ここで、フレーム的に私の意見や店長のアイデアを入れてもらってるのが、ヘッドチューブを上に
10mm出すところと、BB下がりが75mmというところ。
ヘッドチューブは楽なポジションを取れるようにで、BB下がりは私が言った「地を這うような安定感」
を取り入れてもらったものです。
あとはケルビムでの独自のスケルトン思想で図面に起こされることになります。

回転木馬での採寸が6月、ケルビムへ寸法を連絡してもらったのが8月、そしてケルビムから仮寸法をもらったのが9月のことでした。
ケルビムからはスローピングとホリゾンタルの2種類出してもらいました。
その時の主な寸法は、
 ●C-T:550mm(ホリゾンタルの場合)
       520mm(スローピングの場合)
 ●トップ長さ:560mm
 ●ヘッドチューブ:141mm
 ●ヘッドアングル:76°
 ●シートアングル:73.5°
 ●ホイールベース:970mm
 ●リアセンター:415mm(オーダーと同じ)
 ●BB下がり:75mm(オーダーと同じ)
 ●フォークオフセット:43mm
です。
特徴としては、ヘッドアングルが立っていて、ホイールベースが短めで、ケルビムのロードバイクの
スタンダードな仕様となりました。

これらを参考にCADで図面化してみたのがこちら。
ULI_CAD

弱いスローピングの方が希望だったのでそちらを図面化してみました。
シートピラーのやぐらの部分がなかったり、コラムのスペーサーが無かったりしますが、これは
これで十分雰囲気が出てるでしょ?
この図面を元に妄想をドンドン膨らませて行ったのでありました。

ULI号作成への道のり ③

去年の2月に初めて回転木馬にお邪魔する時点で、既にかなり仕様が固まっていた。
その時持って行ったメモから書き出してみると・・、

『ケルビムへの道』
(こういう名前のEXCELのファイルを作っていた)
●仕様
 フレーム:ULI(カイセイ Ni-Exチューブ)
 コンポ:デュラエース、クランクセット:FC-R700
      (カセット:12-27t、リアディレーラー:SS)
●主要用途
 ツーリング(100km~200km)、ブルベにも出たい。琵琶湖・淡路島1周もしたい
 ヒルクライム、峠越え、富士マウントヒルクライムにも出たい。高野山にも登れるかな?
●求める性能
 見た目は細身のギンギンのレーサー。しかし乗り味はマイルド。しかしシッカリ感は欲しい。
 超軽快な登坂性能(15%ぐらいの坂も楽々登れる)。後ろから押してもらってるような
 感じが欲しい。
 漕ぎ出しは軽く、スピードに乗ってからも軽く。
 大き目のギアを踏んでも踏み負けない。(剛性?)
 低速ではクイックに、高速ではドッシリと。あまりクイック過ぎるのはイヤ。
 操縦者の意図に敏感(リニア)に反応して欲しい。
 スピード出して走ってるときが一番気持ち良い。
 スピードにのってから、そのスピードを持続し易いこと。(高速巡航性?)
 安定感。地を這うように。(低重心?ハンガー下がり?)
 長距離らくちん性(ホールベース?)
 ぐいぐい加速性(フレーム材質?Ni-exチューブ?)
 乗ってて楽しい性
 安定性と敏捷性の両立
●求めるカラーイメージ&仕様
 目指すは「キレイなバイク」
 GRI風(ただしメッキはいや)
 ウエッジウッド風(パールホワイト&ロイヤルブルーぼかし)
 ヘッドマークは「C」のメッキで
 シートステーはベンド加工
 ハンドルバー/ステムはオーバーサイズがいい?
 ハンドルバー/ステム/シートピラーはシルバーorホワイト系
 サドルはホワイト
 コラムスペーサー(ヘッドパーツ)もシルバー(可能?)
 アウターワイヤーがヘッドチューブにかからないように(台座:ヘッドチューブに?)
 ヘッドチューブは短めがかっこいい
 カーボンフォークは細身のもの(トライゴン?)
 ラグ不要
 ネーム要
 フロントブレーキは右引き


これ、読んでみると、ほとんど今の仕様そのままのような気がします。
「求める性能」のところはこちらのページにあるこちらこちらを参考(というか受け売り)に、
「求めるカラーイメージ」については”とある方のサイト”や↓このケルビムのフレームを参考にした。
GRI


これを持って回転木馬の店長といろいろ話をさせてもらった。
このメモについて見てもらって、実際にできるものできないもの、こういう乗り方だったらもう少し
こんなやり方もあるとか。
あとは、エンドのメッキ出しの効果とか、細かいディテールのやり取りは直接ケルビムとやるのか
とか、ホリゾンタルとスローピングのメリット・デメリット、手組みホイールについて、ハンドルと
ステムはショップに任せた方がいいか、クランクはトリプルかコンパクトのどっちがいいか、
などなど、かなり細かく聞いたけれど、初対面の私に対して店長は懇切丁寧に対応してくれました。
雑誌等では知りえない初めて聞く話も多く、この後仕様を詰めて行く上で非常に参考になり
ました。
あと、ちょうど入荷したところというULIのフレーム(今から思えばモンキーズ隊長のだったかな?)と、店長のULIクラシックスペシャルのフレームを見せてもらいました。
クラシックスペシャルは、金色の線引きやラグのメッキを目の当たりにしてクラクラっとして
しまいました。
(う~ん、これでケルビム購入へマッシグラととなる)

今から考えると、この構想初期段階でこうやってショップに相談させてもらうことは非常に大事だし、
納車までの莫大に長い時間を埋める意味でも非常に有意義だと思いました。

この後は、とにかくケルビム貯金をコツコツしていくこととし、変更可能なフロントフォークやクランク
の仕様、ヘッドパーツ等々の仕様について店長に質問メールを送りながら詰めて行った。

ULI号作成への道のり ②

ULIクラスペオリジナル
           ※ULI クラシックスペシャル

★ケルビムとの出会いから購入決定まで

とあるサイトで見たケルビムだが、女性用のフレームだったので、まだそんなに「うなされる」
というところまでは行って無かったと思う。
しかし。しかしである。
そのサイトの管理人さんが「ULIクラシックスペシャルを1台作ろうと思います」と書かれたもの
だから、これに一気に感化されてしまった。
私の中で煮詰まりきらなかったロードバイク像が一気に見えた気がした。
その方は2005年の11月ごろにオーダーされたのだが、この辺りから購入に向けて具体的に
行動を開始し始める。

当初ケルビムから発表された仕様だと、カンパ・レコード、オーダーメイドのスチール製ステム
等々で60万を超えるような仕様だったので、具体的に私の手の届く範囲ぐらいで、例えば
クラシックスペシャルをアルテグラぐらいで組むとどれぐらいになるかと、初めてケルビム・今野さんにメールを入れる(2005年11月27日のこと)。
その頃の貯金の額からすると、もう少し貯めれば買えるぐらいの額であるというお返事を頂いた。
更に、東京のお店に行って採寸とかしないといけないかと思っていたが、「大阪にイイ代理店が
ありますから、そちらで対応できますよ」と、その時回転木馬を紹介いただいた。

この後、ケルビム・回転木馬両店長にメールでいろいろ確認を入れる。
 ●大阪の代理店で購入しても、ケルビムでオーダーするのと同じものを購入できるのか。
 ●大阪でオーダーしたものが、東京にいてうまく内容が伝わるのか。
といった疑問から
 ●ツーリング志向でもロードが向いてるのか。
 ●クラシックスペシャルをULIにしたらどれぐらい安くできるか。
 ●手組みのホイールはどれぐらいで作れるか。
 ●トリプルとコンパクトドライブのどちらがいいか。
といった仕様詳細のところまで。

12月、そして年が明けて2006年の1月、2月にかけて両店に約14、5通ずつぐらいメールさせて
もらい、かなり自分の欲しいモノと、実際に手に入れられる仕様を形にすることが出来て行った。
そうして、ロード購入については回転木馬でお世話になることに決めた。
そして2月18日、ついに回転木馬デビューをすることに・・・。

次からは、具体的にどうやって店長と仕様を詰めて行ったかについて書いていきます。

ULI号作成への道のり ①

今日から「ULI号作成への道のり」として、ロードバイク購入の構想から完成までの道のりを
書いて行こうと思います。
ロード購入を検討されている方の参考になれば幸いです。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
★ロード購入検討開始

2004年の4月に、ある病気のリハビリとしてクロスバイクを購入し大学生以来の自転車ライフを
スタートさせる。
(このバイクについては別途カテゴリーを分けて紹介させてください)

購入直後は近場で1ライド20~30kmも乗れば十分だったのが、次第に距離を延ばしていけて、
今まで見ることの無かった風景が見れるようになってきたとことに別の感動を覚えるようになって
いった。
その年の秋には淡路島1周(約160km)を敢行。
これは一気に100kmオーバーを体験したのと、全く知らないところを自転車で走るという貴重な
体験をすることができました。
awajisima

そして年が明けて2005年、淡路島で燃え尽きてしまった感があったのですが、ブログ等々で
ブルベの存在を知り、ロングライドをして見たくなった。
しかし、今のクロスバイクでは限界があるのだろうな、と勝手に思いこんでしまい、ここから
ロード購入に気持ちが向き始める。

それからいろんな方のブログ等々で感化され、始めに購入を検討したのがアンカーのRNC7
値段も定価30万円弱で、安い店だと20万円前半で購入可能だった。
すぐにでも買うような勢いもあったが、体調が思わしくなく頓挫。
そんなことをしている間に、よりツーリング志向のバイクに目が行くようになり、TREKの
パイロットやGIANTのOCRコンポジットなんかにも目移りするようになっていった。
しかし乗り方の基本はロングライド・ツーリング、ブルベと言ったものは全く変わらなかった。
そこからは、自分でどこまでお金を出せるだろうかというのと欲しいバイクを天秤にかけながら
買いたいバイクを煮詰めて行った。
これら3台のバイクは最後まで熾烈に争うことになる。

そして、とあるサイトでケルビムの名前を目にし、「オーダーでバイクを作る」という全く知りえ
なかった世界を目の当たりにし、一気にロードバイク購入熱がヒートアップすることになる。

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Author:yt_uli
今年不惑の歳を迎えた自転車乗り。

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